photo credit: Bond via photopin (license)
こんにちは!最終電車の中でヨレヨレになりながらMacBook Airを広げてこの原稿を書いている、ろびっちです。
今日はお客さんと酒を飲んでいたために最終電車となってしまいました。ウチの会社の偉い人で「007」のジェームズ・ボンドの真似をしたくてバーに行きたがるヒトがいます。
御茶ノ水の山之上ホテルのBar「ノンノン」や銀座の「ハートマン」に行っては、「ウオッカマティーニをシェイクで!」と頼み一緒に行った社員やお客様に振る舞います。
皆に振る舞いながら「ジェームズ・ボンドはマティーニをジンでは無くウオッカで飲むんだ。マスター!次はこのマティーニを作ったウオッカをロックで!」とご機嫌です。
付き合っているほうはジンだったらどうなのか?とか、シェイク以外に何があるのか?とかは知るすべも無く、ただただ飲み干すにはキツいカクテルにお付き合いをするハメになります。
ジェームズ・ボンドがこれを注文するときは大概美女にアプローチする時だと記憶してますが、このヒトは野郎ばかりの集団で出かけて上品なバーで注文するため、ワイワイとウルサくなってしまい何度「出入り禁止」直前まで行ったことでしょうか…
まぁ、こういう社内のエピソードを思い出しながら、最近読んだ「007 白紙委任状」(文春文庫)を今回は照会します。
目次
著者はなんとジェフリー・ディーヴァー
もちろん「007」原作者のイアン・フレミングの新作であるわけは無く、この作品はジェフリー・ディーヴァーが書いています。
ジェフリー・ディーヴァーは四肢が不自由な捜査官リンカーン・ライムとその恋人でありこれも捜査官であるアメリア・サックスが活躍するシリーズを書いている作家です。「ボーン・コレクター」はデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーの出演で映画化されてますね。
そのジェフリー・ディーヴァーが「007」を書いた!っているのをたまたまiTunes Storeで見つけすぐに買ってしまいました。
全然ボンドのイメージがちがうんですけど
この作品、一説によると映画化が決まったとか。ただ有名なボンドの趣向が違います。スマホを使いこなすのは良いとして、気がついただけでも
- ウオッカマティーニ → 水を少し垂らしたスコッチ
- アストンマーチンなどのイカす外車 → スバルインプレッサ
等々。
このあたり、意図してディーヴァー色のボンドに仕様としたのか?映画になったら修正されてしまうのか?と考えてしまいます。
ストーリーは「う〜ん」
あまりにもリンカーン・ライムのシリーズが面白いので、手放しにこの作品が面白いとは言えません。すこし実験的な取り組みのような気もします。
もし、次々と作品を出してきてこの「007」がシリーズになってくると(リンカーン・ライムに対しそうなるように)登場人物に思い入れながら楽しめるのかもしれません。
ちなみにイアン・フレミングの「007」ものを読んだことがありますが、決して小説として面白いと思いませんでしたね。やっぱり「007」は映画で観て物語に引き込まれ楽しめる作品だと思います。