OX4: The Best Of (Remastered) – Ride
こんにちは!ギターの練習をしたのは中島みゆきの「悪女」が最初で最後のろびっちです。
ミュージックレビューに初挑戦です。レビューと言えば昔、「Rockin’on」や「Cross Beat」のレビュー記事を貪るように読んで、頭でっかちになってたっけ。渋谷陽一さんなんか上手かったなぁ。読んだだけで紹介されたレコードが欲しくなりました。
若い頃は音楽というと(演奏することは早々に断念。ほぼ聞くことだけですが)生活に占める比重も大きく、エンゲル係数を大きく下げる要因にもなっていました。そしてその分、恥ずかしいくらいトンガってた。
40代も半ばになると、これまでいろんな音楽ブームに大なり小なり手を染めており、そして全く興味の無くなった時期を経て、ある程度音楽の趣向も固まってきました、当然、現在はこのジャンルしか聞かないというほどトンガッてもいません。
でも今日はトンガっていた頃に聞いていたUKのバンドRideのベスト盤「OX4: The Best Of (Remastered)」を紹介します。
どうして今頃、Rideを聞きたくなったのか
先日、iTunes storeでアプリなりミュージックなり、楽しくなるものはないかなぁっと物色していると、「オルタナティブ・ロック名盤 US&UK」っていう、アルバムが900円から買えるフェアをやってました。通常アルバムは1,500円くらいするので安い。
レンタルCDのほうが安じゃないの?っておっしゃるかもしれませんが、僕の住んでいる地域のレンタル店はAKB48やレディー・ガガといった超弩級のメジャーなアーティスト以外は品揃えが貧弱なのです。安いも何も、このジャンルのアーティストはまず置いてない。
このフェアで紹介されているアーティストを見ると、1990年頃の懐かしい顔ぶれがズラズラ、知らないとか忘れちゃった顔ぶれがズラズラ。まるで同窓会のよう。
学校卒業して就職するように、僕は1990年頃にこの分野の音楽を聞くのをハタと卒業、止めてしまっていたのです。だから、1991年リリースのニルバーナのモンスターアルバム「Nevermind」なんかはずっと後に聞きました。
なので、記憶の最後のほう、心のずっと奥の方(ブルーハーツ「情熱の薔薇」)に残っているRideの名前を発見して、学校卒業して何十年も会っていない友人を発見した気分で試聴してみたらムチャクチャ懐かしく、欲しくなってポチッとしてました。
Rideってどんなんよ?
当時、僕が「オルタナティブ・ロック」という言葉を知っていたかどうかの記憶はありませんが、このジャンルを聴いてますって言うと「あなたも好きねぇ〜、通だねぇ〜」の香りがしてました。
「お前らエラそうな奴らはクソだ!」と体制に反抗するロックの象徴であるストーンズやエアロスミスなどが体制化してしまい、「お前らこそクソだ!」と言いながらパンクやニューウエーブなどのムーブメントを経た後、グランジ・ロックの雄ニルバーナが出る前の狭間にRideは一瞬輝きました。
彼らは先輩バンドのThe Jesus & Mery chainやMy Bloody Valentineなどで有名になったnoisyなフィードバックギターサウンドのフォロワーだと思いますが、先輩達よりはポップな楽曲が多くて聴き易く、「Chelsea Girl」や「Like A Daydream」など名前を聞いただけで「カッコええやん!」ってヨダレのでそうな曲が疾走感タップリでカッコええ!
来日時には中野サンプラザやクラブチッタ川崎の公演に行っては、自分のつま先を見ながらギターをかき鳴らす姿(「シューゲイザー」って言うそうです。これも最近知りました)にホレボレしてました。
「なんか最近イライラする!」って感じるアナタにおすすめのアルバムです。
このバンドを最期まで追いかけなかったので、どのようになったのか知りたくなって、僕は上記コーナーで紹介されている「nowhere」ではなく後年発売されたベスト盤の「OX4」を選びました。
OX4: The Best Of (Remastered) – Ride