Rank – The Smiths
こんにちは!気に入ったTシャツは何年も着ちゃうけど、最近は腹回りがキビしい、ろびっちです。
お気に入りのアーティストやバンドのかっこいいTシャツを入手すると、最初はもったいなくてなかなか着れないけど、そのうち一番のお気に入りになって柄がすり切れるまで着ちゃいます。
今日、紹介するThe Smithsは先ずジャケットがカッコ良くて、そのジャケット写真をプリントしたTシャツを着た人を見て、どうしてもそのTシャツが欲しくなりました。当時、西新宿のインディーズ・レコードショップを探しまわりましたが、とうとう見つけられなかった残念な思い出があります。
そのイカすジャケットの中でもとりわけ好きなのが、このアルバム「Rank」。発売から25年くらい経ちますが、僕はいままでこの女性がてっきりフェイ・ダナウェイだと思ってました。
すると全くの別人、アレクサンドラ・パステードさんという女優さんでイギリスの「電撃スパイ大作戦」というテレビドラマに出ていた人らしいのです。それにしても奇麗なジャケットだなぁ。
このバンドとの出会い
浪人生活をするために千葉県市川市の予備校の寮に入った僕を待っていたのは4人部屋の生活でした。
地方から出て来た、おのぼりイモ兄ちゃんの巣で僕は広島出身のN君と同室になりました。中学校時代、吉川晃司先輩のお下がりのロッカーを使っていたと自慢する彼はインディーズ狂いで、ラジカセからのびたヘッドホンで彼が聞きながら「カッチョエー!」って叫んでいたのがインディーズレーベルRough TradeからデビューしたThe Smithsのアルバム「Meat is Murder」。
お隣の山口県から出て来た僕はFM福岡から流れるメジャーなロックしか知らず、インディーズという言葉さえ知りません。でもすぐにこのバンドの音楽に夢中になりました。
でも、当時はYOU TUBEなど無く、テレビも置いてない4人部屋での生活なので、バンドのビジュアルに触れるのはロッキンオンやクロスビートの写真が全てでした。
長い顔のリーゼントの兄ちゃんが、ぶかぶかリーバイス501の後ろポケットにグラジオラスを差して腰をクネってしてる写真を見て、いったいライブはどんなんだろう?って想像したものです。
でも、The Smithsは来日をすることなく解散。ようやく1995年、中山競馬場で開催されたスプリンターズステークスでヒシアケボノが勝った日、東京ベイNKホール(もう閉館したそうですね)でMorrisseyのソロライブを観ることができました。
ライブアルバム「Rank」でThe Smithsのコーフンを体験せよ
Morrisseyの「ハロォーー!」の叫びから、「The Queen is Dead」のイントロがジャングルビート「ドンドンドコドコ、ドンドドン」で始まり、すぐにThe Smithsワールドへと引き込まれます。
当初、作詞をするだけで歌うつもりは無かったけど、歌ってみたら意外に上手かったというMorrisseyのボーカルとジョニー・マーが掻き鳴らすグレッチのネオアコギターは本当にカッコイイ。(自分がバンドデビューすることがある時には、ジョニー・マーのグレッチにするか、ポール・ウェラーのリッケンバッカーにするかムダに悩んだ時期もありました)
おそらくステージではMorrisseyがグラジオラスを後ろポケットに突き刺して腰をクネクネ。観客席からはお客が上がってきてはMorrisseyにちょっと抱きついては脇にはけていくシーンが繰り広げられているのでしょう。
そして「Still ill」、「Big Mouth Strikes Again」とコーフンのクライマックスに突入します。
電車の中でヘッドホンで聞いてると、状況を忘れてつい「ハロォーー!」て叫ばないよう要注意です。
Rank – The Smiths