こんにちは!この映画の舞台となった場所に行ってみたい、ろびっちです。
実はこの映画、頭の燃えるドクロがハーレーダビッドソンに乗って出て来るニコラス・ケイジ主演の映画かと思いきや、少し点が少なかったようです。
冒頭でフェリーが目的地に着いて、船腹のど真ん中に止めてるくせに出て行こうとしないBMW X5のシーンが何かただならぬ雰囲気を出しています。
この映画の舞台の設定はラング元英首相が住むアメリカのフェリーか飛行機でしか行くことが出来ない(おそらく)離島の住居。
雨がちで風が強く、庭師が箒で枯れ葉を集めてもすぐに飛び散って難儀しています。
そんなところですが、元首相のオフィフ兼住居はかなりの高級住宅です。
僕はどうもこの住居や天候、立地、主演のユアン・マクレガーのファッションに気が惹かれて、あまりストーリーについては面白さを感じませんでした。
ゴーストライターがその活動を通じて、元首相やその取り巻きの秘密に迫るような内容なのですが、その秘密とやらがあんまり魅力的ではありません。
前任のライターが残したヒントから、元首相の旧友の教授がCIAの手先の企業に関与しているように匂わせますが、グーグルで2回クリックするだけで得られるような情報が果たして秘密と言えるんでしょうかって感じです。
なので、ストーリーを熱心に追うよりは、BMWやマウンテンバイクやファッションや住居に目を向けた方が楽しい映画です。
雨が降るから車で行けと庭師に勧められますが、ゴーストライターはマウンテンバイクで行くといって出掛けようとします。すると庭師は自分のかぶっているニットキャップを貸してくれますが、これを使うハメになってゴーストライターが少し臭うシーンが印象的です。
でも監督はスゴい人
監督は「ローズマリーの赤ちゃん」で有名なロマン・ポランスキー。
僕はこの人の映画は「チャイナタウン」と「戦場のピアニスト」を観た記憶があります。「戦場のピアニスト」は未だしも、「チャイナタウン」についてはどんな話だったか忘れてしまいました。
でも、主演のジャック・ニコルソンがナイフで鼻梁を切られるシーンが痛々しかった記憶があります。
なんかそういった印象的な細部を盛り込む監督だというイメージが強いですね。
「ゴーストライター」では自伝の原稿が印象的で、住居から持ち出し禁止と言われ大事に扱われるかと思うと、最後は道路に巻き散らかされてしまってます。
僕はこの先、冒頭のBMWと、途中の臭うニットキャップと最後の巻き散らかされた原稿でこの映画を覚え続けることでしょう。