ノンフィクションW「サルトリアの伝言」を観てサルトに仕立ててもらうジャケットが欲しくなったよ

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photo credit: linkahwai via photopin cc

こんにちは!オシャレをするにも、まずは痩せなきゃと考える、ろびっちです。

もう10年くらい前に買ったDVDレコーダーが壊れ気味です。

壊れ気味というのは完全に壊れている訳では無くて、何度か立ち上げ直したりしていると普通に観れるし、録画も出来るけど、気を許していると画面が真っ暗になってしまったり。

ようやく買い替えの準備をし始めて、このレコーダーのHDDに保存しているコンテンツで見忘れていないものがないか調べてみました。

すると、部屋の掃除中に出て来た雑誌を読みふけってしまうように、録画してもう観たけど消さずに残っていた番組を再度集中して観てしまいました。

その番組は少し前にWOWOWのノンフィクションWで放送された「サルトリアの伝言」。

フィレンツェの日本人「仕立て職人」

宮平康太郎さん。29歳。

フィレンツェでサルト(仕立て職人)として働き、今度自分のサルトリア(中世から続く「仕立て屋」のこと)を開こうといています。

20歳のときにイタリア製の「ダサかっこいい」ジャケットに出会い、24歳の時にそのジャケットを仕上げたフィレンツェの工房に飛び込んだとのこと。

そこで出会った師、フランチェスコ・グィーダさんの仕事を間近で見ながら技術を習得し、2年前に独立してサルトとして活躍中。

作るジャケットはイタリアンスーツ発祥の地ナポリを源流としているオールドフィオレンティーナ。宮平さん曰く「ダサかっこいい」らしい。

1着2,000ユーロ(約20万円)で1年先まで注文は埋まっている。

番組中で彼のジャケットのファンという、スイスの製薬会社の若い社長が出てくるのだが、彼が試着するジャケットのカッコいいこと。

まあ社長がイタリア風優男でカッコいいのですが、宮平さんの作るジャケットは背中にピッタリフィットして余計なシワなど無く、社長本人も着心地が抜群らしい。

宮平さんの作るジャケットはお客に渡す時が完成では無く、お客が着続けてこそ育って行くそうです。

現在の自分を表現する1着を作る

今度新しく開く自分のサルトリアのエントランスを飾るジャケットを作ろうとします。

生地は初めて勤めた工房で給料の代わりとして貰ったもの。

今まで習った技術をつぎ込んで、今の自分を表現しようとしますが、襟のイメージが数ミリの違いでシックリこない。

そこで「なにか空気を感じるため」、イタリアンスーツ発祥の地ナポリに向かいます。

そこで師匠のフランチェスコさんの師匠のサルトリアの重鎮フランコ・オルディネさんと会ったり、カサヌルオーヴォという小さい町(この町は「仕立て職人の町」と呼ばれ、この町からイタリア各地にサルトが出掛けて行き仕立て技術が広がったらしい)に寄って小さいサルトリアで働く老人(アントニオ・ルッソさん)の働きぶりに何かをつかんで戻ってきます。

もう一度組み立て直す決心をし、数ミリ単位での修正を続け、2ヶ月かけて出来上がりました。

出来上がりの感想は「まあまあ」。

師匠のお言葉

新しいサルトリアに師匠のフランチェスコさんがやって来て、宮平さんが努力して作ったジャケットを見せ「あーだ、こーだ」言っているのを聞き、フランチェスコさんは、

「職人はいつまでもやり方(スタイル)を模索するんだよ。これからも探し続け変えていくんだよ」

と優しいお言葉。

久々に会った師弟でお祝いにどこかに飲みにでも行くのかなと思いきやフランチェスコさんは「仕事だ」と帰って行きました。

サルトとして生きるというのは師匠から受け継いだ技術を磨いていい作品を仕上げるのはもちろん、その技術を後世に伝えて行く道、それが美しいと宮平さん。

完璧な服作りは無いそうです。ただ評価は後の人たちがしてくれると言うのはフランチェスコさん。

まとめ

この番組を観て、きれいなジャケットを僕も着たいと思ったのはもちろんですが、この人たちはホントカッコいいですね。

とにかく自分の仕事に対する飽くなき探究心というのには感心します。

また、これが好きだから続けられると言いますが、師匠や先輩職人の作業を見ていて、「ああ、縫いたくなった」とつぶやく姿がいいですね。

また縫う姿がカッコいい。キッチリとしたスーツ姿で働くんですね。

僕も先輩達のブログを読みながら、「あー!ブログが書きたくなった!」と常につぶやける状態でいたいと思いました。

是非、宮平さんのジャケットは欲しいですが、ずっと着続けられるためにも、先ずは痩せて体型を維持するところから始めないといけないですね。

でも、採寸も引き渡しもフィレンツェってのも困りますね。